ビデオテープ(VHS)をデータ化する方法をご紹介する記事です。
ビデオダビング業者に依頼すれば1本500〜1,500円程度でDVD化/データ化することが可能です。しかし本数が多くなってくるとそれなりに費用がかかってしまいます。
今回は自分でVHSをデータ化してしまおうという方向けに、データ化の手順をご紹介していきます。
macのQuickTime Playerを使用してデータ化していきます。
必要なもの
パソコン(今回はmacOS Catalina 10.15.7)
データ化したいビデオテープ
保存状態にもよりますが、ビデオテープの寿命は30年程度といわれています。せっかく残しておいた大切な映像が破損してしまう前にデータにしてしまうことをおすすめします。
まだデータ化していないテープがある場合、高温多湿の場所や直射日光が当たる場所は避け、風通しの良い場所に立てて保存しておくと良いです。
VHSデッキ
残念ながら2016年にVHS方式のビデオデッキは新規生産を終了しました。部品を作っている工場もなくなってしまい、現在は新品で購入することも、持っているビデオデッキを修理することも難しい状況になっています。
これから新たにビデオデッキを入手するには中古で流通しているものを購入するしかありません。
AVケーブル
ビデオデッキからの出力にAVケーブルをご用意ください。赤・白・黄の3色コンポジットビデオ(RCA端子)もしくはSビデオ端子のケーブルでも大丈夫です。
ビデオキャプチャーケーブル
Amazonなどで「VHS ビデオキャプチャケーブス」と検索すると、いくつかの種類のキャプチャケーブルを見つけることができます。
今回は Sunnyというメーカーの「EZCAP159」を使用しました。出力側の端子がUSB typeAなので、パソコンによってはUSB typeCへの変換ケーブルも必要です。
パソコン
今回使用したのは以下のパソコンです。
mac book pro 2016
macOS Catalina 10.15.7
OSのバージョンによってはキャプチャができなかったというレビューもありましたので、OSのバージョンにはご注意ください。
データ化の手順
1. 付属のCDからドライバーをインストールする
EZCAPに付属しているCD-ROMに入っている「exact.pkg」を使ってドライバーをインストールします。
2. VHSデッキとパソコンを接続する
以下のようにVHSデッキとパソコンを接続してください。
VHSデッキ <-> AVケーブル <-> ezcap <-> USB type-A/typeCアダプタ <-> mac book pro
3. QuickTime Playerを使って取り込んでいく
3-1. ファイル>新規ムービー収録
QuickTime Player開いたら、メニューバーから「ファイル>新規ムービー収録」を選択します。
3-2. カメラとマイクを「excap USB」に設定
ムービー収録画面が立ち上がったら、赤い録画ボタンの右にあるプルダウンメニューからカメラとマイクを設定します。
カメラ:ezcap USB video device: Composite
マイク:ezcap USB audio
もしAVケーブルを「Sビデオ端子」で接続した場合、カメラは「ezcap USB video device: S-Video」を選択してください。
3-3. ビデオを再生しQuickTimeの録画ボタンをクリック
あとはビデオを再生し、QuickTime Playerの赤い録画ボタンをクリックすれば録画が開始されます。
録画を停止して保存すると、映像がmovファイルで生成されます。
あとは必要に応じてファイル形式を変換したり、動画編集ソフトへ取り込んで編集していくことができます。少し手間はかかりますが、難しい工程もなくやり始めてしまえば録画されるのを待つだけです。
おわりに
west norton placeは千葉県市川市で映像制作をしています。
もしよかったら、ちらっとウェブサイトも覗いていってくださると嬉しいです…!
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